
春節は実家に帰るのかい?

帰らないよ!

帰省しないのか?
じゃあどっか旅行でも行くのかい?

どこも行かないよ!
空港混むし
飛行機代がかかるもん

親や家族が大事じゃないのか!!(怒)

怒られる筋合あるの!!
中国のお正月春節は実家で爆竹バンバン!!
春節前のこの時期、毎年繰り返される同じような会話(笑)
春節に実家に帰らないというのは中国人にとってはありえないらしい。
お金がないとか、仕事が休めないなどの理由で帰省しない人もいるけど
みんななんとかして家族や親戚と過ごす時間を作ります。
2020年の春節は1月25日。
春節前は、家族へのお土産やお年玉(紅包)の準備で慌ただしい雰囲気。
ほとんどの会社が1週間〜10日休みになるので
家族やカップルで旅行したり、親戚一同で会食したりして過ごします。
もちろん爆竹バンバンは欠かせません!
春節に爆竹バンバンの意味、由来とは?
初めて中国で春節を過ごした年は、夜中に爆竹がなり始めた時
本気で爆撃か?!と思いました。
厳かな静けさが特徴の日本の正月とは違い、春節はとにかくうるさいです。
その理由はと言うと……?
春節に爆竹を鳴らす由来①怪物を追い払う
春節になると山から一本足の怪物が降りてきて
この怪物に出会った人間は高熱を出しながら苦しんで死ぬと言う
伝説がありました。
この怪物の弱点は竹を焚き火にした時の大きな音だったとか。
それをヒントに村人たちが焚き火に竹をくべてバンバンしたのだそうです。
年のはじめに家族の健康を祈願するのは、どの国民も共通ですね。
春節に爆竹を鳴らす由来②魔除け&幸運を呼び込む
中国では大晦日に家族が集まり食事をする風習があります。
食事の前に魔除けとして爆竹を鳴らし
新年の朝食前には幸運を呼び込むために爆竹を鳴らします。
爆竹の回数にも意味があり
3回だと連中三元
4回だと福、禄、寿、喜と言う意味でいずれもおめでたい意味。
6回だとお給料がいっぱい入りますように(笑)
100連発は万事順調にいきますようにと言う意味だそうです。
春節の歴史〜爆竹バンバンは中国人の信仰心
春節には4千年以上の歴史があります。
毎年一年のはじめに五穀豊穣を願い神様に生贄を捧げ
爆竹を鳴らして家族の幸福を祈りました。
お金が全て!!のような中国人でも、家族の幸福については
神様の助けが必要だと感じているんですね〜
爆竹自体も2千年くらいの歴史があるようで
漢の時代の資料が残っています。
火薬が発明された唐の時代(618年~907年)頃から
竹に火薬を詰めた現在の爆竹のスタイルになったようです。
爆竹って禁止されてますよね?
爆竹による火事や大気汚染を受け2008年に一部の大都市で規制が始まり
2010年には禁止区域ができました。
2014年頃には爆竹許可区画が規定されはじめ、
現在ではほとんどの市内で爆竹禁止になっています。
街中をちょっと外れて田舎の方では爆竹オッケーの所もあります。
違反すると100〜500元(1500円〜7500円くらい)の罰金だそうです。
その割にバンバン聞こえてくるのはなぜなんでしょう……(笑)
騒音という問題がありますが
火災予防という面でも禁止になったそうなんですが
まだ田舎の方に行けば爆竹を家の中で鳴らして火事になっている例も
あるようですね。
お年玉=紅包(ホンバオ)って誰が誰に渡すの?!
日本のお年玉はたいてい子どもたちがもらうものです。
中国の紅包はちょっと違います。
小・中学生の子どもたちにはもちろん渡しますが
大きくなって結婚した子どもたちも親や祖父母から紅包をもらいます!
逆に両親と祖父母へお祝いとして紅包を渡すこともあります。
大晦日まで仕事であれば
仕事終わりに上司が部下に渡します。
結局みんな誰かからは紅包もらうシステムみたいですね。
紅包渡す時は金額に要注意!割り切れる数で!!
中国では『良いことが対になる、倍になる』と言う意味で割り切れる数字が吉を表します(日本と逆ですね)
子どもだったら200元(3000円)くらい。
部下だったら1000元(15000円)くらいが相場のようです。
もちろん紅包と言うだけあって、真っ赤な袋に入れて渡します!
最近ではWechatの送金機能を使って紅包を送ることも多いですよ。
Wechatで親友や恋人に送るんだそうです。もらいたーい!!
まとめ
・爆竹バンバンは家族の健康や幸福を願うもの。その願いは万国共通。
・爆竹禁止されてるけど、やっぱりバンバンやりたいのがチャイニーズ
・お年玉の紅包はウィーチャットでサクッと送金。
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