中国10年・インド・カンボジア在住 WEBクリエイター ごんた 2013年に中国移住 上海・厦門での移住経験を持ち、金盾の歴史をリアルタイムで体験してきた 現在はカンボジア・プノンペン在住 VPNが全部死んだ朝を何度も経験しながら通信設計を多重化することの大切さを体で覚えた。
中国のネット規制、2026年に入ってからレベルが変わりました。
VPNアプリ1本で乗り切れた時代は、正直もう終わったと思っています。
私が中国に住んでいた10年間で、一番ひやっとしたのは大事なビデオ会議の直前にVPNが全部死んでいたあの朝です。
画面の前で固まりながら、スマホのローミングで何とか凌いだあの焦り、今でも覚えています。
2026年の中国は、VPN使用者が自宅に警官が踏み込んで摘発される事例が出るほど状況が変わっています。
この記事では物理デバイスを使った3層通信設計を、短期出張から長期駐在まで用途別にまとめました。 渡航前に読んでおくとあの朝の焦りを経験せずに済みます。
この記事を読むとわかること
- 2026年のGFWが具体的に何を変えたか
- ローミングeSIMがVPN不要でGoogle・LINEに繋がれる仕組み
- 短期出張・長期駐在それぞれに合ったデバイス構成
- 渡航前に絶対済ませておくべき5つの準備
(2026年5月時点の情報です。規制状況は変わりやすいので、公式情報とあわせて確認してください)
2026年の中国ネット規制、何が変わったのか?
2026年の変化を一言で言うと黙認から実弾へです。 VPNが繋がりにくくなっただけじゃなく使うこと自体のリスクが変わりました。
私が中国に来た2013年当時、VPNはみんな使ってるけど表立って言わないものでした。 当局もどちらかというと個人利用は大目に見ていた。
それが2026年4月、湖北省でVPNを使ってX(旧Twitter)を見ていた男性2人の自宅に警官が10人以上踏み込んで摘発された事例が報告されました。罰金500元(約1万1,500円)と200元(約4,600円)さらにネット接続停止命令
踏み込みますからね!!
実際に怖い笑
技術面でも変化があります。 これまでのGFWはIPアドレスとポートのブロックが中心でした。 今はディープ・パケット・インスペクション(DPI)と機械学習の組み合わせで、VPN特有の通信パターンをAIがリアルタイムで検知して遮断します。 暗号化された中身を読むのではなく、通信の癖を見ています。
2026年4月28日には永遠に繋がると謳っていた快連VPN(LetsVPN)が機能停止を発表 NordVPNやExpressVPNの主要ノードも断続的に切断が続いています。
ごんた





もう一つ知っておいてほしいのが収入没収リスク 中国国内でVPNを使って仕事をして得た収入105万元(約2,100万円)を全額没収された事例が先例として定着してるね。 商業活動と判断された瞬間罰金だけじゃなく稼いだお金ごと持っていかれる!! 仕事でネットを使う人は特に気をつけてほしいです。
2026年の変化まとめ VPN個人利用への摘発が実弾化(湖北省で踏み込み事例)
GFWがAI+DPIでVPNシグネチャをリアルタイム検知
商業利用は収入没収リスクが現実になっている
VPNアプリだけでは足りない理由とは?
VPNアプリの問題はソフトウェアシグネチャです。 どんなに強く暗号化しても、VPNアプリである事実は通信パターンで読まれます。
私の10年間の変化を振り返るとこうなります 2014年:LINEが突然遮断される
2017年:WhatsApp遮断
2019年:VPN規制が本格化。商用VPNのノードが続々ブロック
2022年:WireGuardがDPIでほぼ全滅
2026年:個人摘発が始まり、VPNアプリ単体での運用リスクが急上昇 2022年以降、WireGuardとOpenVPNはGFWにほぼ効きません。 接続確立時に独特の通信署名が出るためAIが数秒で検知してサーバーのIPをブラックリストに入れます。
2026年時点で生き残っているプロトコルは限られています
VLESS+Reality(通信をHTTPSに完全偽装、現時点で最強)
Hysteria2(QUICベース、パケットロスに強い)
Shadowsocks(SIP022仕様)
OpenConnect(MillenVPNやかべネコVPNが採用)
ただしこれらも明日も使えるかは保証できません。 GFWは学習し続けているので








ローミングeSIMでVPN不要の合法バイパスはどう仕組んでいるのか?
ローミングeSIMがGFWを通らない理由はシンプルです。 パケットの経路が中国本土を経由しないから。 壁を越えるんじゃなくて、最初から壁の外の道を走ります。
仕組みを簡単に言うと、中国国内で海外キャリアのeSIMを使うとパケットはGTPトンネリングという通信事業者間の専用ルートで香港やシンガポールのゲートウェイまで直接届きます。 GFWはこのルートに干渉できない。 パケットが公衆インターネットに出るのは、香港やシンガポールのサーバーに届いた後です。
端末のIPアドレスは香港かシンガポールのものになるので、Google・LINE・YouTube・Instagramが普通に使えます。
これ、違法じゃないの?って思いますよね。 違法じゃないです!! 通信事業者間の合法的なローミングプロトコルが自動で使われるだけで、自分でVPNを構築しているわけじゃないので。









主要ローミングeSIM比較(2026年5月時点)
| サービス | 通信経路 | 規制回避力 | データ容量 | 価格目安 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| Saily | China Unicom 5G | 非常に高い | 7日$10〜 | $10〜/7日 | セキュリティ重視・長期滞在 |
| trifa | アジア各国 | 高い | 1GB〜 | 1,500円〜/1GB | 初心者・日本語サポート重視 |
SailyはセキュリティソフトのNordVPNを運営する会社が提供しているeSIMです。 信頼性の高さが一番の安心感。 trifaは日本語サポートが充実していて、アプリの操作も日本語なので初めてeSIMを使う方に向いています。
注意点が2つ
1つ目 中国国内ではeSIMサービスのサイト自体にアクセスできないことがあります データ追加は渡航前か別回線から行ってください。 多めに容量を確保してから入国するのが安心です。
2つ目 中国本土版のiPhoneや一部のAndroid端末には物理的にeSIMチップが搭載されていません 日本や欧米で購入したeSIM対応・アンロック端末を持ち込む必要があります。
短期出張者向けの最適解は何か?
1〜2週間の出張ならahamo+ローミングeSIMの2点セットで十分です 準備は5分で終わります
短期出張に物理ルーターは不要です。 荷物が増えるし、正直セットアップが面倒です。
まず準備するのはahamo(NTTドコモ)のローミング
月30GBの国内データが中国でそのまま使えます。 追加料金ゼロ。 中国到着後にデータローミングをONにするだけでGoogle・LINE・YouTubeが日本と同じ感覚で使えます。
ただし15日連続で速度制限がかかるので、2週間を超える滞在には向きません。
ahamoで容量が足りない部分はSailyかtrifaのeSIMで補う。 SailyはNordVPN運営で信頼性が高く、trifaは日本語サポートが充実しているので初めてeSIMを使う方に向いています。 用途や好みで選んでみてください。
短期出張の2点セット
メイン回線:ahamo(日本のドコモ契約をそのまま使う)
バックアップ・補完:Saily または trifa eSIM(渡航前にインストール済み)
これだけでVPNなしにGoogle・LINE・YouTube・Slackが使えます






長期駐在者向けの最適解は何か?
3ヶ月以上の駐在ならGL.iNet Beryl AX+ステルスVPNの組み合わせが本命です 家族全員のスマホ・PCをルーター1台で守れます
長期駐在になるとローミングSIMの容量制限とコストが現実的な問題になります。 月30GB以上使うなら現地の固定回線を引いてルーターで通信設計した方がずっと安い。
私が実際に使い込んできた物理ルーターで今イチオシなのがGL.iNet Beryl AX(GL-MT3000)です。
このルーターの何がいいかというと、ホテルや自宅のWi-Fiまたは有線LANをWAN側に繋ぐと、ルーター内部でステルスプロトコルを実行した上でクリーンなWi-Fiを配信してくれます。 スマホやPCにVPNアプリを個別にインストールする必要がない。












2026年時点で中国で生き残っているプロトコルとBeryl AXでの推定スループットをまとめます。
| プロトコル | GFW回避力 | 速度 | Beryl AXでの推定スループット |
|---|---|---|---|
| VLESS+Reality | 最高 | 高速 | 約384Mbps |
| Hysteria2 | 非常に高い | 最速 | 最大500Mbps超 |
| Shadowsocks(SIP022) | 高い | 中速 | 約150Mbps |
| OpenConnect | 高い | 中速 | 約120Mbps |
| WireGuard(素) | 低い | 高速 | GFWに即検知 |
| OpenVPN(素) | 低い | 中速 | GFWに即検知 |
(2026年5月時点の報告ベース。GFWは学習するので状況は変わります)
WireGuardとOpenVPNは素のままでは今の中国でほぼ意味がないです。 使うなら難読化(ステルス化)が必須
VPNサービスの選び方は2点を見ればいいと思っています。 日本語サポートがあるかとOpenConnectまたはステルスプロトコルに対応しているか
私がすすめているのは↓


長期駐在者の3点セット
まずは!の方におすすめ↓
上級者向け↓
| 商品名 | 型番 | Wi-Fi規格 | 特徴 | 中国向け適性 | 価格帯 |
| Slate AX | GL-AXT1800 | Wi-Fi 6 | クアッドコアで処理速度が高い | 非常に高い | 約2万円 |
| Slate 7 | GL-BE3600 | Wi-Fi 7 | 最新規格・最速 | 非常に高い | 約2.5万円 |


中国渡航前に絶対済ませておくべき準備とは?
中国に着いてからでは手遅れになる準備が5つあります GFWはVPNのダウンロードサイト自体もブロックしているので、すべて日本国内で終わらせてください
私が中国にいた頃、新しく赴任してきた同僚が現地でVPNをセットアップしようとしてサイトにアクセスできず2日間まともに仕事できなかったのを何度も見ています。
あれは見ていてつらかった!!
渡航前に終わらせる5つの準備
eSIMのインストールと動作確認
SailyまたはtrifaのeSIMを日本でインストール・有効化しておく。 中国ではサービスサイト自体にアクセスできないことがあるので、現地でのデータ追加ができなくなる場合があります
VPNアプリのDLとアカウント作成
スイカVPN・セカイVPNとも、App StoreやGoogle PlayからのDLと初回ログインを日本で済ませる。SMS認証を使っている場合は認証アプリ(Google Authenticator等)への移行もここで完了させる
GL.iNet Beryl AXの初期設定
ファームウェアの最新化とVPNサーバー情報の登録は日本でやる。中国到着後はホテルのLANにWAN側を繋ぐだけで動く状態にしておく
スマホのバックアップ
2024年施行の反スパイ法新規定で、空港・市中で警察がスマホのコンテンツを検査できるようになっています。機密データは事前にバックアップを。VPNアプリのアイコンはホーム画面から非表示にしておくと無難です(iPhoneなら長押しして「ホーム画面から取り除く」、アプリは消えないのでApp Libraryから起動できます)
楽天モバイルのSIMをサブ回線に
日本番号宛てのSMS受信(Alipay・WeChat Payなどの認証)ができるサブ回線があると非常に助かります。 楽天モバイルは月2GBまで海外ローミング無料で、SMS着信は中国でも問題なく使えます






3層通信設計の全体図はどう組み立てるか?
3層を目的で使い分けると迷いません。 Layer1が合法バイパス、Layer2が安定性、Layer3が速度と多重化です
| 層 | 手段 | 役割 | 対象 |
|---|---|---|---|
| Layer1:ローミング | ahamo/Saily・trifa eSIM | VPN不要の合法バイパス。リスクが最も低い | 全員 |
| Layer2:物理ルーター | GL.iNet Beryl AX | 家族全員・複数デバイスをルーター1台で管理 | 長期駐在・ファミリー |
| Layer3:ステルスVPN | スイカVPN・セカイVPN(予備) | プロトコルレベルで難読化。Layer1がダウンした時の切り替え先 | リモートワーカー・副業者 |
3層を全部揃える必要はないです。滞在期間と用途で選べばいい。
短期出張(1〜2週間):Layer1だけ(ahamo+Saily or trifa)
中期滞在(1〜3ヶ月):Layer1+Layer3(eSIM+スイカVPN・セカイVPN)
長期駐在(3ヶ月〜):Layer1+Layer2+Layer3(フル装備)






よくある質問
Q1. 中国でローミングeSIMを使うのは違法ですか?
A1. 違法じゃないです。通信事業者間の合法的なローミングプロトコルを使うだけで、自分でVPNを構築するわけじゃないので。
Q2. ahamoのローミングは中国でいつでも使えますか?
A2. 2026年5月時点では使えます。ただし15日連続で速度制限がかかるので、2週間以内の出張向けです。長期駐在には向きません。
Q3. GL.iNet Beryl AXは中国の税関で没収されますか?
A3. 没収報告はほぼないです。ただし反スパイ法で通信機器の検査が可能になっているので、管理画面のパスワードは強化しておくことをすすめます。
Q4. VPNが切れた時の緊急対処法は?
A4. まずSailyまたはtrifaのローミングeSIMに切り替えます。次にVPNのプロトコルをOpenConnectかShadowsocksに変更。それでも繋がらなければスイカVPN・セカイVPNのサポートへ(日本語対応、24時間)
Q5. 楽天モバイルの海外ローミングはGFWを回避できますか?
A5. できます。月2GBまで無料で使えて、日本番号宛てのSMS受信も可能です。サブ回線として非常に使えます。
Q6. 中国で一番危険なVPNの使い方は何ですか?
A6. 商業利用(副業・リモートワーク)をVPNアプリのみで行うことです。収益と結びついた通信は摘発の最優先対象です。


Q7. Beryl AXのセットアップは難しいですか?
A7. 難しくないです。GL.iNetの管理画面はブラウザから操作できて、MillenVPNの設定ファイルをアップロードするだけで動きます。日本でセットアップしてから持ち込むのが正解です。
まとめ


2026年の中国ネット規制対策
ローミングeSIM(Saily・trifa)は最もリスクが低い合法バイパス。 VPN不要でGoogle・LINEに繋がれます。渡航前のインストールが絶対条件
長期駐在・ファミリーにはGL.iNet Beryl AXが最適。家族全員のデバイスをルーター1台で管理できます
VPNを使うならOpenConnect対応のスイカVPNを主力としてセカイVPNを予備として1本切れても30分で復旧できる体制を作ること
渡航前の準備、今日中に終わらせてみてください。現地に着いてから繋がらないと焦る必要がなくなりますよ
それでは良い中国生活を!
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